1‐2ヶ月ほど前に、『TEAL組織』(フレデリック・ラルー 英治出版)の反転ABD読書会という、衝撃的な出会いをしました。ZOOMというオンラインシステムを使った対話の場です。この世界に飛び込んでから、あれよあれよと、気づけば新しいフィールドに飛び出してしまったようで…これまでにない価値観や出会いが、ものすごい速度と量感、密度で私の世界観、暮らしにまでなだれ込んできています。その経験は、時間や日数でみるとまったくわずかなものなのですが、経験の密度は人生を転換してしまうほどインパクトが強烈!(笑)
「TEAL組織」というキーワードも、私が見てみたい、目指してみたい未来の姿なのですが。その先にはさらに、田原真人さんの「自己組織化」というキーワードとそれを実践する人たちが待っていました。
「自己組織化する」ことによって、命の躍動のままに生きる個人の姿、粘菌のように増殖しカタチを変え、動き、組織していくコミュニティの姿がありました。TEAL組織とも重なることも多く、その景色には感動すら覚えるほどです。
「ああ、私は私のままでいいのだ」という安堵感と湧き上がる喜びから、自分自身が本来の姿へと自然発生的にほどけてゆくような開放感があり、コミュニティの在り方が、個の変容を自然と促すことも体験しました。
人を本来のままに活かす仕組みがここにあるという直感。
個々のあるがままの凸凹を、お互いが補い合うつながり。
好きなものを「好き」と、イヤなものも素直に「イヤだ」と、本音の本音を言える場。
命の繊細な機微(きび)や醸成することを待てる社会。
人を活かすのか、抑圧するのかは、個人の内面の仕組みと社会全体の仕組みにある。
その連動のメカニズムがはっきりと見えました。
そして、数日前、『自分と大切な人の未来を本気で考える2日間』という田原真人さんが主催するWSに参加するため、熱気の京都へ。
「自己組織化」という観点から、新しい未来が立ち上がってくるメカニズムの話を聴き、参加者の皆さんと自分の中に湧き上がる想いを対話する。それだけでも、生きることの核心に迫るような、対話の体験をするのですが。
さらにさらに、このWSが未来的なのは、「ゲリラ対話」というZOOMを使って1週間、何十人もの参加者と自由に偶発的に、まさにゲリラな対話をする場があるということ!
この「偶発的な〈つながり〉と〈対話〉」の中に、偶然であり必然として、「創造の種」が生まれるのではないだろうか、と田原さん。創造の種は何であるかは分からないし、何であっても、植えられる畑があればそこで育ててみたらどうなるだろうか、とも。
この〈ゲリラ対話〉の1週間を経て、再びオンラインZOOMで参加者が集合し、ゲリラ対話で生まれたor生まれそうな何かの創造の種をシェアしてみる。
…という、まさに「生きることを創造する」実験的WS。
このWSを知って、何だかすごい熱気の渦を感じる!という直感だけで、急きょ参加する手はずを整え(もちろん、協力してくれた旦那さん&娘に感謝!)。けれど、内容があまりに先進的過ぎて、体験するまで何をするWSなのかよく分からず、家族に説明もできないまま参加(笑)
けれど、今、ゲリラ対話を2日ほど経過し、すでに私の〈創造の種〉を見つけてしまいました。
何ということでしょう!今まで一人で、かすかにもやの中で見ていたけれど、手が届くことがなかった未来予報図。
「偶発的な〈つながり〉と〈対話〉」によって、まさに〈自ら〉と〈自ずから〉が重なり合う瞬間。「そうそう、コレ、待っていました」という感覚(笑)
「アートは生きる力と繋がっている」
20年もかけて探し求めてきた、アートと人のメカニズム。
それが今、自己組織化というキーワードと重なることで、ありありと姿を現しました。
すーっと、もやが晴れるように。
これから人類が新しい社会にシフトチェンジするころ、アートは暮らし・社会のスタンダードとなる。その未来へと続く道筋も、同時に、私の目の前に見えてきました。
今、私が興味あるのは、「人生を創造する」という自分の存在をアートとして社会に表現するプロセス。作品をアートとして表現する以上にダイナミックパワフルなアートの力ではないかと思っています。
過去の延長でもなく、既存の価値観の延長でもなく、誰かの価値観でもない。
様々な分野を横断しながら、創造力のメカニズムを探し続け、今、辿り着いたのは、アート思考は、「今の自分」に立脚して、新たな生き方の流れを生み出すこと。
感性、身体感覚という感受性を開くことで、自らの創造の庭に立つことができる。
「アート×創造する生き方」、これは未だ名前もないこれからの分野です。
このアートのメカニズムをどうやって社会に伝えていこうかしら。
人と人の出会いほど、パワフルなものはない!と考えてきていましたが、あらためて、その実感です。興味が重なる方は、ぜひ、声をかけてください。話しましょう。
自らが経験したい未来を、互いの創造の庭に立って、〈つながり〉と〈対話〉から探しましょう。